子どもが小学生くらいになると、
「そろそろ何か家のことも手伝ってほしいな」
と思いつつ、気づいたら全部親がやってませんか?
我が家もまさにそうでした。
「早くして」「時間ない」「やり直して」と言うのが面倒で結果、洗濯も食器もランドセルチェックも全部パパママが担当。
でもある日、仕事でクタクタで帰った夜に、シンクに食器の山、リビングには脱ぎっぱなしの服…。
「なんで僕だけフルコンボなんだ?」
と、ちょっとむなしくなったんですよね。
そこでようやく、「子どもにタスクを任せる」という決意に目覚めました。
1. なぜ「子どもにタスクを任せる」のが大事なのか
1-1. 親が全部やると、実は子どものチャンスを奪っている
つい親が全部やってしまうのは
- そのほうが早い
- 失敗されると片づけが大変
- イライラしたくない
みたいな理由が多いと思います。
でもそれを続けていると、子どもから見た世界はこんな感じになります。
- 「家のことは全部誰かがやってくれる」
- 「自分は“お客様”ポジションでOK」
- 「困ったら親がなんとかしてくれる」
これって、将来の自立を考えるとちょっと怖いですよね。
1-2. 「戦力」だけでなく「自己肯定感」を育てる
タスクを任せる一番の目的は、
“親の負担を減らすこと”ではなく、
“子どもの自己肯定感と自立心を育てること”。
- 「自分がやったことで家族が助かった」
- 「ありがとうって言われた」
- 「前より早くできるようになった」
こういう小さな成功体験が、
子どもの「自分って悪くないな」という気持ちを育ててくれます。
2. よくある失敗パターン(うちもやりました…)
2-1. 完璧を求めて結局「もういい、パパがやる!」
僕の黒歴史です(笑)
例えば、子どもに「食器を下げてね」とお願いしたとき。
- お皿にまだご飯粒がけっこう残ってる
- コップはシンクの端に斜め置き
- テーブルもベタベタのまま
それを見て、つい
「ちがうちがう!こうでしょ!」
「なんでこれくらいちゃんとできないの?」
とダメ出ししてしまいがち・・・。
すると子どもの心の声は
- 「どうせやっても怒られる」
- 「じゃあ最初からやらないほうがマシ」
になってしまいます。
結果、親はイライラ、子どもはやる気ゼロ。
これ、わが家で何度もやらかしました。
2-2. 逆に丸投げしてイライラ爆発パターン
もう一つのよくある失敗は、
何も準備せずにいきなり大きなタスクを丸投げするパターン。
「今日から洗濯物は全部あなたの担当ね!」
「お風呂掃除は毎日よろしく!」
でも、やり方も時間も決めないままだと
- いつやっていいか分からない
- やるたびに親に呼び出されて注意される
- 結局、親がやり直す
これでまた親子ゲンカ…というループに。
3. まずは「任せるタスクの基準」を決めよう
感覚だけで「これ任せようかな」と決めると、さっきのような失敗パターンに入りがちです。
なので、まずはざっくりと「基準」を決めておくと楽になります。
3-1. 安全面でOKか
- 刃物を使う?(包丁・ピーラーなど)
- 火や熱いものは扱う?(ガスコンロ・熱い鍋など)
- 高いところに登る必要はある?
小学生でも
- 切るのは大人、盛り付けや配膳は子ども
- ガスは大人、電子レンジの温めは一緒に練習して少しずつ…
というふうに「線引き」をするイメージです。
3-2. 時間に余裕があるタスクか
朝のバタバタ時間に「自分でやりなさい!」は、親も子もお互いツラい…。
- 休日
- 夜ごはんの後
- 寝る前の10〜15分
など、多少時間にゆとりがあるタイミングのタスクから任せるとおだやかに進みやすいです。
3-3. 子どもの興味・得意とつなげられるか
- レゴや工作が好き → 組み立て・整理系のタスク
- おしゃべり好き → 買い物で商品の場所を探す係
- マイペース → 時間の制限がゆるいタスク
完全にピッタリでなくてもOKですが、
「ちょっと面白そうかも」と思えるタスクのほうが続きやすいです。
4. 学年別・子どもに任せやすいタスク例
4-1. 全学年共通で任せやすいタスク
- 自分のランドセル・学用品の準備
- 自分の洗濯物をたたんで、自分の引き出しにしまう
- 食卓にお箸とコップを並べる
- テーブルを拭く
- ゴミ箱のゴミを集めて持ってくる
ここは「できて当たり前」ではなく、
「できたらちゃんとありがとうを言うゾーン」にしておくと◎。
4-2. 低学年(小1〜小2)のタスク例
- 玄関の靴をそろえる
- 新聞・郵便をとってくる
- 買い物袋から、冷蔵庫に入れるものを渡す
- 洗濯物を干すときにピンチを渡す係
- お風呂上がりのタオルを準備する
この時期は、
「1回にお願いするタスクは1つだけ」
がおすすめです。
4-3. 中学年(小3〜小4)のタスク例
- 洗濯物をたたむ(タオル類から)
- 自分の机まわりの片づけ
- 朝ごはんのトーストを焼く
- お風呂掃除(床と壁だけなど範囲を区切る)
- 学童や習い事の持ち物チェック
ここから少しずつ、
「親のタスクを減らす家事」に入ってくるイメージですね。
4-4. 高学年(小5〜小6)のタスク例
- 簡単な料理(炒め物・インスタントスープなど)を一緒に作る
- 洗濯機のスイッチを入れる〜干すまで
- 夕食前のテーブルセッティングを全部担当
- トイレ掃除(頻度を決めて)
- 下のきょうだいの宿題を見てあげる
高学年になると、
「家族の一員としての役割」を意識してもらいやすくなります。
5. わが家の「タスク決め3ステップ」
ここからは、実際にわが家でやってみて
それなりに機能している方法を紹介します。
ステップ1:家のタスクを全部書き出す
まずは親だけでOKなので、
家の中のタスクを思いつくかぎり書き出します。
- 朝:起こす、朝ごはん、ゴミ出し…
- 帰宅後:ランドセルチェック、洗濯、配膳…
- 週末:掃除、買い物、習い事の送迎…
ここでポイントなのは、
「これは子どもにはムリだろう」と決めつけず、
いったん全部書き出しちゃうこと。
ステップ2:親と子で「できそう」「やってみたい」を仕分け
次に、そのリストを子どもと一緒に眺めながら、
- これはできそう?
- これはやってみたい?
- これはまだちょっと不安?
と話し合いながらマークをつけていきます。
このとき大事なのは、
「親がやってほしいタスク」だけを押しつけず、子どもの「やってみたい」も混ぜること。
例えばうちの子は料理系に興味ゼロでしたが、「お味噌汁の味見係」という役割なら引き受けてくれました。
ステップ3:頻度・時間・サポートルールを決める
やるタスクが決まったら、
- 週に何回?
- どのタイミングでやる?
- 困ったときは誰にどう聞けばいい?
まで決めておきます。
例えば
- 洗濯物たたみ → 週3回、夕食前に10分だけ
- テーブル拭き → 毎日、食べ終わったあとに1回
- できなかったとき → 怒らないで「忘れてたね、どうする?」と聞く
ルールを紙に書いて冷蔵庫に貼っておくと、
親も「言った言わない」で揉めずに済みます。
6. 続けるためのコツと、うまくいかないときの見直し方
6-1. できていなくても「やろうとしたところ」をほめる
正直、最初のうちは
- ゆっくり
- 雑
- 忘れる
の三拍子がそろいます(笑)
ここで「ちゃんとやって!」と怒ると、
子どもの心のシャッターがガラガラっと…。
なので、
- テーブルに少し水滴が残っていても「あ、拭いてくれたんだね、ありがとう!」
- 洗濯物がぐちゃっとしていても「たたんでくれたの助かったよ」
と、まずは「やろうとしたこと」をほめるのがコツです。
そのうえで、翌日とか落ち着いているときに
「こうするともっとラクだよ」と伝えると受け入れられやすいです。
6-2. タスクが合っていないときは変えてOK
やってみて、どうしても
- いつも忘れる
- やるたびにケンカになる
- 子どもが明らかにしんどそう
という場合、そのタスクは今の年齢・性格には合っていないのかも。
そんなときは、
「このタスクは一回お休みしようか」
「別の役割にチェンジしよう」
と柔軟に変えてOKです。
「一度決めたら絶対に続けさせなきゃ」と思うと、親も子も苦しくなります。
6-3. 親のストレスを減らす工夫(口出ししすぎない仕組み)
僕がやってよかったのは、
- 子どものタスクに関しては、見ない時間をつくる
ということ。
例えば、
- 洗濯物たたみ → 完成形だけを見る
- 机の片づけ → 週末だけ「片づいてるかざっくり見る」
やっている最中に見ると、
「そのたたみ方だとシワになる!」
「そこに入れたら後で探せなくなる!」
と口を出したくなります。
お互いのためにも、
“途中経過はあまり見ない” のも一つのテクニックです。
まとめ. 今日からできる「小さな一歩」
「いきなり家事分担をガッツリ変える」のはしんどいので、まずは今日からできる一歩を決めてみましょう。
- 子どもに任せられそうなタスクを3つ書き出してみる
- その中から、1つだけ「今日からお願いしてみる」タスクを選ぶ
- できたら、結果はどうあれ「ありがとう」を必ず伝える
これだけでも家の空気は少し変わります。
うちも最初は「食卓の箸ならべ」からスタートしました。
最初は左右バラバラ、人数も足りてない…。
でも、今では何も言わなくても人数分をそろえてくれるようになりました。
親が全部背負い込まなくていいし、
子どもも「自分は家族の一員なんだ」と実感できる。
そんな形で、少しずつ「子どもに任せるタスク」を一緒に育てていけるといいですね。
