1. この記事で伝えたい「ChatGPT×子育て・勉強サポート」の考え方
今回のテーマは
「ChatGPT × 子育て・勉強サポート」
小学生の宿題を“丸投げ”ではなく“一緒に考える相棒”としてChatGPTを使う方法
です。
1-1. なぜ宿題バトルが起きるのか
「早く宿題しなさい!」
「あとでやるってば!」
夕方〜夜になると、こんなやりとりが発生しがちです。
宿題バトルが起きる大きな理由は、
- 子ども:宿題=めんどう・つまらない
- 親:宿題=やらせなきゃいけない
という価値観のズレです。
そこに、
- 親の「仕事で疲れている」
- 子どもの「遊びたい・ゲームしたい」
が重なって、どうしてもぶつかりやすくなります。
ここに第三の存在としてChatGPTが入ると、
- 親が「先生役」から少し降りられる
- 子どもは「怒られる時間」ではなく「一緒に考える時間」になりやすい
というメリットが生まれます。
1-2. ChatGPTを「答えを出すAI」にしないための前提
ただし、ChatGPTを
「答えだけを写すための道具」
にしてしまうと、勉強の意味がなくなります。
この記事では、ChatGPTを
「正解を出すAI」ではなく「一緒に考える家庭教師」
として使うことを前提にします。
そのために、次の3つを意識しましょう。
- 答えだけ聞かない
- 途中式や考え方を教えてもらう
- 子ども自身に説明させる
このスタンスを守れば、便利さと「学び」の両立がしやすくなります。
2. ChatGPTを子どもの宿題に使う前の準備
2-1. 親子で決めておきたい3つのルール
まずは、使い始める前にルール決めをしておきましょう。
例として、こんな3つがわかりやすいです。
- 答えだけは聞かない → 必ず「ヒント」や「考え方」をお願いする。
- 少しは自分で考えてから質問する → 何も手をつけないままChatGPTに聞かない。
- 変だと思ったら親と一緒に確認する → ChatGPTの答えも「間違うことがある」と最初に伝える。
最初に親が
「うちはこのルールで使おう」
と宣言しておくと、「ズルい使い方」はかなり減ります。
2-2. 基本スタイルは「親子+ChatGPT」の三人四脚
最初のうちは、
子ども+親+ChatGPT の三人四脚
で使うのがおすすめです。
- 親が子どもと一緒に質問文(プロンプト)を考える
- 子どもにキーボードを打たせてみる
- 出てきた答えを一緒に読んで、「どう思う?」「これでわかりそう?」と話す
こうすると、
「叱る時間」→「一緒に相談する時間」**に変わっていきます。
慣れてきたら、
- 「算数だけ自分で聞いてみていいよ」
- 「国語は一緒に見ようか」
と、少しずつ子どもに任せる範囲を広げていくとスムーズです。
2-3. 個人情報と安全な使い方について
子どもと一緒に使うときは、
個人情報は入力しないことも必ず伝えましょう。
- 本名
- 住所・電話番号
- 学校名・クラス名
- 友だちや先生の名前
こういった情報は入力しないと決めておきます。
問題文を入力するときも、
学校名やクラス名が入っている場合は削除してから使うと安心です。
3. 算数の宿題でのChatGPT活用法
3-1. 解き方のヒントだけもらうプロンプト例
算数は、**答えよりも「どう考えるか」**が大事です。
なので、最初から
「この問題の答えを教えて」
と聞くのではなく、ヒントだけをお願いしましょう。
プロンプト例①:ヒントだけ欲しいとき
あなたは小学生向けの算数の先生です。
次の問題の「答え」ではなく、「考え方のヒント」を3つに分けて教えてください。
できるだけやさしい言葉でお願いします。
【問題】
5×3+4×2=?
プロンプト例②:文章問題の考え方を知りたいとき
小学生にもわかるように、この算数の文章問題の解き方を
①問題の読み方
②どう考えればいいか
③途中式の例
の3つに分けて教えてください。
【問題】
600円のノートを3冊と、150円のえんぴつを4本買いました。
ぜんぶでいくらになりますか。
3-2. 計算手順をステップ分解してもらうプロンプト例
計算が苦手な子には、
1ステップずつ区切って説明してもらうと理解しやすくなります。
この計算問題を、小学○年生にもわかるように、
「ステップ1」「ステップ2」…というように分けて教えてください。
1つのステップは短く、やさしい言葉でお願いします。
【問題】
48÷4=?
画面を見ながら、
- 「今どのステップまでできた?」
- 「次のステップは何をすればいいって書いてある?」
と会話していくと、親の声かけもラクになります。
3-3. 間違えた問題を一緒に振り返るプロンプト例
テストやドリルで×がついた問題も、ChatGPTと振り返れます。
小学生の算数のテストでまちがえた問題があります。
子どもがどこでまちがえたのか、一緒に考えてください。
まずは子どもの考え方を聞き、そのあとにやさしく説明してください。
【問題】
300円のおかしを3つ買いました。お金はぜんぶで何円いりますか。
【子どもの答え】
300+3=303円
「どこで考え方がズレたのか」を、
やわらかい言葉で説明してくれるので、
親子でイライラせずに振り返りがしやすくなります。
4. 国語の宿題でのChatGPT活用法
4-1. 文章問題の読み取りをサポートするプロンプト例
国語の文章問題では、
「そもそも文章の意味がつかめていない」
ことも多いです。
そんなときは、やさしい言葉への言い換えをお願いしましょう。
小学生向けの国語の先生として答えてください。
次の文章を、小学4年生にもわかるように、やさしい言葉に言いかえてください。
そのあとで、「この文章でいちばん大事なこと」を1つ教えてください。
【文章】
(教科書や問題文をここに入力)
4-2. 作文・感想文の「言葉が出てこない」を助けるプロンプト例
作文や読書感想文で、
「何を書けばいいかわからない…」
と手が止まってしまう子にも使えます。
小学生の作文を手伝ってください。
テーマと、子どもが話してくれた内容を書くので、
・ポイントの整理
・使えそうな例文を3つ
出してください。
【テーマ】
夏休みの思い出
【子どもの話した内容】
・家族で海に行った
・最初は海がこわかった
・でも浮き輪で少しずつ入ったら楽しくなった
・カニをつかまえてお父さんに見せた
出てきた例文をそのまま写させるのではなく、
小学4年生向けに、「うれしい」という言葉を
・似た意味の言葉を5つ
・それぞれの言葉を使った短い例文
で教えてください。
と、子どもに選ばせたり、手を加えたりするのがポイントです。
4-3. 語彙力アップの言い換え・例文づくりプロンプト例
語い力を増やす「ミニゲーム」としても使えます。
小学4年生向けに、「うれしい」という言葉を
・似た意味の言葉を5つ
・それぞれの言葉を使った短い例文
で教えてください。
これを宿題とは別に、
3分だけのミニ遊びとしてやると、
言葉の引き出しがじわじわ増えていきます。
5. 社会の宿題でのChatGPT活用法
5-1. 用語を「小学生向け」にかみ砕いてもらうプロンプト例
社会は、とにかく言葉がむずかしい科目です。
小学生にもわかるように、社会の用語を説明してください。
できるだけやさしい言葉で、3〜4文くらいでお願いします。
【用語】
三権分立
ニュースで出てくることばや、教科書の重要語句も同じように聞けます。
5-2. 地理・歴史をイメージしやすくするストーリー説明
小学生向けに、日本の都道府県の特徴を「旅行ガイドブック」のように説明してください。
まずは北海道について、
・どんな場所か
・有名な食べ物
・行ってみたくなるポイント
を教えてください。
小学生向けに、織田信長がどんなことをした人か、
物語のようにわかりやすく説明してください。
むずかしい漢字にはふりがなの読みもつけてください。
ストーリーで説明してもらうと、
教科書の文章だけではイメージしにくい内容も頭に入りやすくなります。
5-3. テスト前の復習クイズを作ってもらうプロンプト例
小学生向けの社会の先生として、テスト前の復習クイズを作ってください。
テーマは「都道府県」です。
・4択クイズを5問
・最後に答えと簡単な解説
をつけてください。
親が問題を考えなくても、
子どもと一緒にクイズに挑戦するだけでゲーム感覚の復習ができます。
6. 宿題時間をラクにする、親の関わり方のコツ
6-1. 「AI+親」で質問する子どもに育てる
ChatGPTを使うとき、
親が「答えを知っている人」から「一緒に考える人」に立場を変えるとラクになります。
たとえば、こんな流れです。
- 子ども:「ここ、わからない」
- 親 :「どこまで自分で考えた? そこまで教えて」
- 親子 :「じゃあ、その状態をChatGPTにも説明してみようか」
算数の問題で、ここまで自分で考えました。
この先をどうすればいいか、ヒントをください。
【問題】
(問題文)
【ここまで考えたこと】
(子どもの考えを入力)
こうすると、
- 「わからない」 →「どこがわからないか説明する」
という流れが自然に身につきます。
これは、ChatGPTがなくても一生役に立つ力です。
6-2. イライラしないための声かけフレーズ例
- 「一緒にChatGPTに聞いてみようか」
- 「どこまでわかったかだけ教えて」
- 「その考え方、いいね。続きはChatGPTにも聞いてみよう」
- 「ChatGPTの答え、合ってそう? 間違い探ししよう」
親がジャッジする立場から、
一緒に調べる相棒に変わるだけで、
宿題時間の雰囲気がかなり柔らかくなります。
7. ChatGPTに頼りすぎないための注意点
7-1. 依存しすぎないためのルール作り
便利だからこそ、「使いすぎない工夫」も必要です。
たとえば、家庭ごとに次のようなルールはいかがでしょう。
- ChatGPTを使っていいのは「どうしてもわからない問題が3問出てきたときだけ」
- まずは5分だけ自分で考えてから聞く
- テスト本番では使えないから、「練習のときだけの相棒」として使う
これを紙に書いて、勉強机の近くに貼っておくのもおすすめです。
7-2. 情報の正確性をチェックするポイント
ChatGPTの答えは、
いつも100%正しいとは限りません。
- 計算結果は計算機や親が確認する
- 社会の内容は教科書と食い違っていないかチェックする
- 「ん?」と思ったら、そのまま信じず調べ直す
この3つを、親子で共有しておきましょう。
「ネットの情報をそのまま信じない」という感覚を、
そのままChatGPTにも当てはめるイメージです。
7-3. 「わからないまま終わらせない」ために親ができること
ChatGPTを使うと、
「なんとなくわかった気がする」で終わってしまうこともあります。
そんなときは、最後に一言だけ聞いてみてください。
- 「じゃあ、この問題をお父さん(お母さん)に説明してみて?」
- 「今の説明、友だちにどうやって話す?」
人に説明できるかどうかが、
本当に理解できたかどうかの目安になります。
8. まとめ:宿題バトルをやめて「一緒に考える時間」に変えよう
- ChatGPTは「答えを出す機械」ではなく、「一緒に考える家庭教師」として使う
- 算数・国語・社会それぞれで、ヒントや言い換え、クイズ作りに活用できる
- ルール作りと親の関わり方次第で、宿題時間の空気は大きく変わる
宿題バトルをゼロにする魔法はありませんが、
親が「怒る人」から
「子どもと一緒にChatGPTに相談する人」に変わること
これだけでも、かなりラクになります。
今日の宿題から、
まずは1問だけでも「ChatGPTに一緒に聞いてみる」ところから始めてみてください。

