朝から子どもを起こして、朝ごはんを用意して、学校の準備。
気づいたら、妻の表情がちょっとピリピリしている。
一方の僕はというと、
「今日はゴミも出したし、食器も洗ったし、けっこうやったぞ」
と、心の中でちょっとだけ満足していました。
そんな日に、つい口がすべって
「なんか機嫌悪くない?」
と言ってしまい、きれいに地雷を踏みました。
「ねえ、“機嫌悪くない?”って言う前に、私が何してるか一回見てほしい」
この一言がきっかけで、わが家では「見えない家事」をリスト化することになりました。
1. 見えない家事って、いったい何のこと?
1-1. 「家事」と認識されにくいけれど、なくなると困ること
見えない家事は、ざっくり言うとこんなものです。
- やっていても「家事」と思われにくいこと
- 頭の中でずっと管理している段取りや気づき
たとえば、こんな場面、心当たりはないでしょうか。
- 洗剤やティッシュがそろそろ無くなりそうだな、と気づいてメモしておく
- 子どもの上履きが小さくなってきた気がして、次のサイズを調べておく
- 給食セットや体操服を、いつ洗えば間に合うか逆算して考える
- 明日の天気を見て、レインコートや長靴を出すかどうか考える
どれも「やってくれて当たり前」になりがちで、終わっても誰かに気づかれることはほとんどありません。
でも、これがないと毎日ちょっとずつ困るんですよね。
1-2. 小学生の子どもがいると、一気に増える「見えない家事」
小学生になると、見えない家事はさらに増えます。
- 学校からのプリントを読む
- 提出物の期限をカレンダーに写す
- 「明日は雑巾と新聞紙」といった、イレギュラーな持ち物の管理
- 宿題・音読・明日の準備を、子どもと一緒に確認する
- 学童や習い事、祖父母にお願いする日など、放課後の段取りを考える
どれも「大したことじゃない」と思われがちですが、1つ1つに「考える力」と「気にかけ続ける力」が必要です。
僕は正直、リスト化するまでこういうことを
「妻がなんとなくやってくれている」くらいにしか思っていませんでした。
今振り返ると、かなり申し訳ない態度でした。
2. わが家で試した「見えない家事リスト」の作り方
2-1. まずは1週間、思いつくことを全部メモしてみる
ケンカした日の夜、僕から提案しました。
「じゃあ、一回やってること全部書き出してみようか。どれだけあるのかちゃんと知りたい」
本音を言うと、まだこのときは
「言うほど多くないんじゃないかな…」と少し思っていました。
ここも反省ポイントです。
やり方はとてもシンプルです。
- 紙でもスマホでもOK
- 「あ、これも家のためだな」と思ったことをその都度メモ
- 実際に手を動かしたことだけでなく、「考えたこと」も全部書く
妻のメモをあとで見せてもらうとこんな内容が並んでいました。
- 給食当番のエプロンを、金曜までに洗って返せるよう予定に入れておく
- 懇談会の日程と、自分の仕事の予定を照らし合わせる
- 夏休みの学童申し込みの締め切りをカレンダーに入れておく
- 習い事の発表会の服装を考え、予算を決めておく
正直、ページをめくる手が止まりました。
「こんなに、頭の中で抱えてたのか…」と。
2-2. カテゴリと頻度でざっくり整理する
1週間分たまったところで、僕の出番です。
「見える化」は、パパの僕がやることにしました。
- 食事まわり
- 洗濯・衣類
- 掃除・片付け
- 子ども(学校・習い事)
- お金・手続き
という感じでカテゴリに分け、さらに
- 毎日
- 毎週
- 毎月・学期ごと
- イレギュラー
に分類してみました。
すると、はっきり見えてきたのは
- 僕が担当していたのは「週1のゴミ出し」「たまの風呂掃除」など
- 妻は「毎日」「毎週」のタスクがぎっしり
という現実でした。
ゴミ出しをして「今日は頑張った」と思っていた自分を思い出してちょっとだけ笑って、ちょっとだけ落ち込みました。
3. 小学生家庭の「見えない家事リスト」例
ここからは、実際にわが家のリストに入っているものの一部です。
あなたの家庭用にアレンジしてもらえたらうれしいです。
3-1. 日常ルーティン系
- 冷蔵庫の中身をチェックして、足りない物をメモする
- 夕飯と翌日の朝ごはん・お弁当のメニューを考える
- 子どもの宿題・音読・音楽の練習を、声かけしながら一緒に確認する
- ランドセルの中身(プリント・連絡帳)をさりげなくチェックする
- 洗濯が乾く時間から逆算して、洗濯機を回すタイミングを決める
3-2. 学校・習い事まわり
- プリントの締め切りをカレンダーに書き写す
- 授業参観・懇談会・運動会などの予定を家族に共有する
- 上履き・体操服などのサイズや汚れ具合をときどき確認する
- 学童や習い事の送り迎えのパターンを、その日の仕事とあわせて考える
3-3. お金・手続き系
- 給食費・学童費・習い事の口座残高をチェックする
- 写真注文や教材代など、細かい支払いの期限を管理する
- 予防接種や歯科検診の予約を取り、家族の予定と調整する
これを見ながら
- 「これは二人で見ておく」
- 「これは自分がやる」
と話し合うだけでも、だいぶ見通しが変わりました。
4. リストは「責めるための道具」ではなく「相談するための道具」
4-1. 一度失敗した、がちがちの分担表作り
実は僕、リストができてすぐに一度失敗しています。
「よし、ちゃんと分担しよう!」と張り切って、
エクセルでがっつり分担表を作りました。
- 僕の名前をしっかり書き込む
- その日は「やる気あるパパ」を演じて満足
- 数日たつと仕事が忙しくなって守れなくなる
結果、妻に
「結局、守られない分担表を増やしただけだよね…」
と言われてしまいました。
完全にごもっともです。
この経験から学んだのは、
- きれいな表を作ることより
- その時々で「相談できる状態」を作ること
の方がずっと大事、ということでした。
4-2. ゆるい夫婦会議で「やめる家事」から決める
それ以降、わが家では
週末に15分だけ「ゆるい夫婦会議」をするようにしました。
やっていることはシンプルです。
- リストを一緒に眺める
- 「これ、本当に必要?」と話し合う
- 減らせる家事を先に決める
- 残った中から、「パパが丸ごと担当するジャンル」を選ぶ
まず「やめてもいい家事」を見つけるだけでも、
妻の表情が少し柔らかくなったのを覚えています。
そのうえで、僕は
- 学校と習い事のスケジュール管理
- 病院・歯医者・予防接種など医療系の予約と付き添い
を丸ごと担当することにしました。
「これお願い」ではなく、
「このジャンルはパパに任せるね」と言われた方が、
僕自身も責任を持ちやすかったですし、
妻も少し安心したようでした。
まとめ. 今日からできる「見えない家事リスト」3ステップ
最後に、「うちでも試してみようかな」と思ってくれたパパ・ママに、
今日からできるステップをまとめます。
- 1週間だけ、家のためにやったこと・考えたことを全部メモしてみる
細かすぎるかな?と思うくらいでちょうどいいです。 - 週末に15分だけ、二人でリストを眺める時間を作る
「どっちが悪いか」を決める時間ではなく、「どれを減らせるか」「どれを分けられるか」を話す時間にします。 - パパは「単発の手伝い」ではなく、「1ジャンル丸ごと」を担当してみる
たとえば「学校・習い事」全部、「医療関係」全部など。
見えない家事リストは、誰かを責めるためのチェック表ではなく、家族みんなが少しラクに呼吸できるようにするための道具だと思っています。
僕のように「なんか機嫌悪くない?」で地雷を踏む前に、一度、家の中の“見えないお仕事”を見える化してみませんか。

